こんにちは。
クラウドソーシングを利用するとき、どのように依頼するのか?どのように依頼を受けて仕事するのか?詳しく知りたい人は多いのではないでしょうか。
クラウドソーシングでは、「プロジェクト形式」「コンペ形式」「タスク形式」といった3つの依頼形式があります。
しかし、それぞれ注意したい点もあります。
また「仮払い」制度があり、報酬の支払いでトラブルがおきないような仕組みもあります。
それによって、クラウドソーシングサイトで安心して仕事ができます。
この記事では、クラウドソーシングで依頼できる3つの形式と注意点について詳しく解説していきます。
それぞれ、違った依頼の仕方や依頼の受け方があり、よく知っておいたほうがよいでしょう。
一度読んでいただければ幸いです。
クラウドソーシングの基本と概要
ここでは、クラウドソーシングの基本について説明します。
クラウドソーシングとは、発注者が業務を不特定多数の受注者に委託するサービスです。
発注者は必要なときに、必要な人材を調達できるようになっています。
一方、クラウドソーシングに登録している受注者は、自営業者やフリーランス、企業で働きながら副業として利用する方、在宅で仕事をする主婦など様々です。
受注者は、クラウドソーシングサイトで自分に合った仕事を探すことができます。
クラウドソーシングでは、基本的にインターネットを介してやり取りや業務を行います。
クラウドソーシングのメリット
- 発注者側:人材探しの手間がかからず、コストが削減できる。
- 受注者側:時間や場所に縛られず、自分の好きな仕事を選べる。
クラウドソーシングを利用することで、仕事の幅が広がり、発注者と受注者双方にとって多くのメリットを得られるようになりました。
クラウドソーシングサービスを利用する個人(受注者)が増えてきています。
今後、多くの企業(発注者)が個人(受注者)を活用し、クラウドソーシングはさらに拡大・普及していくことでしょう。

あと詳しいことは以下のページをご覧ください。
クラウドソーシングの一般的な3つの依頼形式
ここでは、クラウドソーシングの3つの一般的な仕事依頼形式について、解説していきます。
その前にクラウドソーシングサイトでは、報酬支払の方法として仮払い(エスクロー)制度があり、それについて説明します。
発注者が仕事依頼するとき、受注者へ支払う予定の報酬額を、クラウドソーシング運営会社に支払い預けることを仮払いといいます。
仕事が完了し支払い額が確定したら、クラウドソーシング運営会社のほうで仮払いしていた報酬を受注者に支払います。
仮払いにより、「報酬を支払ったのに仕事をしてくれない」「仕事したのに報酬が支払われない」といったトラブルも未然に防ぐことが可能です。
仮払い制度は、発注者・受注者双方が安心して仕事ができる仕組みとなっています。
※仮払い(エスクロー)とは、売買取引において、当事者間で代金決済などの安全性を確保するため、信頼できる第三者を仲介する仕組みです。
プロジェクト形式について
ここでは、プロジェクト形式について解説していきます。
プロジェクト形式の特徴
プロジェクト形式とは、発注者(クライアント)が自分の依頼したい仕事内容を、見積もり(提案)としてクラウドソーシングサイトに掲載します。
そうして、実際に仕事を依頼する受注者(ワーカー)を募集するのです。
受注者は業務の詳細や納期などの依頼内容を確認し、受注を希望する場合、制作時間や報酬金額など記載した提案書を発注者に提出します。
発注者は提出された提案書を、「制作時間」「報酬金額」「実績」「評価」など比較・検討して、業務委託する人を選びます。
業務委託する人が決まったら、個別に契約を結んで仕事を進めていきます。
基本的にはプロジェクト形式は、発注者と受注者が1対1で仕事をする形式です。
プロジェクト形式の仕事の流れ

- 発注者がクラウドソーシングサイトに、依頼内容を掲載。
- 受注者が発注者に、依頼内容に即した提案書を提出。
- 発注者が業務を委託する受注者を選ぶ。
- 選ばれた受注者が承諾する。
- 発注者はあらかじめ、クラウドソーシング運営会社に報酬を支払う。
- 報酬が仮払いされたら、受注者は仕事を開始し作業する。
- 作業が終わったら納品し、完了した報告をする。
- 作業が完了したら、クラウドソーシング運営会社は預かっていた報酬を受注者に支払う。
プロジェクト形式の仕事内容
- 記事ライティング
- データ入力
- Webサイト制作
- アプリ開発・制作
- プログラム開発
- システム開発
プロジェクト形式は、納品まで依頼相手が決まっています。
そのため、作業中にチェックや修正が必要となるような、作業期間の長い依頼に向いているといえます。
プロジェクト形式の注意点
プロジェクト形式では、事前に作業内容、報酬、納期など条件を確認し、あとあとトラブルが起きないようにします。
また、作業が開始されてから完了するまで、作業内容の確認や仕事の進捗状況など、発注者と受注者間でコミュニケーションを円滑に取れるよう心がけましょう。

プロジェクト形式では、発注者と受注者の間で信頼関係を築くことが大事です。


コンペ形式について
ここでは、コンペ形式について解説していきます。
コンペ形式の特徴
コンペ形式のコンペとは、(competition:コンペティション)のことで、「競争」「競技会」といった意味です。
コンペ形式では、発注者が具体的な仕事の要件や納期などをクラウドソーシングサイトに掲載します。
それに対し、複数の受注者がアイデアやデザインなどを制作して提案します。
募集期間が終了したら、発注者は複数の提案の中から最適なものを選びます。
採用者が決まったら、発注者は採用者に報酬を支払い、採用された受注者は納品し、報酬を受け取ります。
以上のようにコンペ形式とは、複数の受注者がアイデアやデザインを提案し、採用された人だけに報酬を支払う形式です。
コンペ形式の仕事の流れ

- 発注者がクラウドソーシングサイトに、依頼内容を掲載。
- 発注者はあらかじめ、クラウドソーシング運営会社に報酬を支払う。
- 受注者が依頼内容にあわせて制作する 。
- 制作したら作品を提出し提案する。
- 発注者は複数の提案のなかから採用者を選ぶ。
- 採用者が決まったら、採用者が作品を納品する。
- 作業が完了したら、クラウドソーシング運営会社は預かっていた報酬を受注者に支払う。
コンペ形式の仕事内容
- ネーミング募集
- アイデア募集
- キャッチコピー
- ロゴ・バナー制作
- イラスト制作
コンペ形式は、デザインやクリエイティブな仕事など、創造性が求められる業務に用いられています。
多くのアイデアや作品を比較検討したい場合に適している形式です。
コンペ形式の注意点
発注者にとって、コンペ形式を利用すれば複数の提案を比較して選べるメリットがあります。
しかし、必ずしも自分に合った提案が提出されるとは限りません。
そのような場合、コンペを中止することもあるでしょう。
コンペの中止や選定期間内に採用しなければ、キャンセル手数料などの支払いが発生することもあります。
一方、受注者は作った作品に対して、発注者から修正依頼に対応する場合があります。
そうすると、修正依頼に時間や労力がかかってしまうでしょう。
また、コンペ形式では採用されなければ報酬を受け取れません。
※採用されなかった場合でも、参加者全員に報酬が分配されるケースもあります。
※採用されなかった作品の著作権は制作した受注者に帰属し、発注者に譲渡されません。
そのため、作品をポートフォリオ等へ掲載することは可能です。
しかし、「受注者の依頼情報がわからないようにする」「事前にクライアントへ相談する」などの対応をとったほうがよいでしょう。
コンペでは、作品を模倣されたり、盗用されたりといったことが起こる可能性もあり注意が必要です。

コンペ形式の仕事は採用されなければ、ただ働きになってしまうリスクがあります。
しかし、採用されたら高額な報酬を受け取れることもあるでしょう。

タスク形式
ここでは、タスク形式について解説していきます。
タスク形式の特徴
タスク形式の仕事は、発注者がクラウドソーシングサイトに作業内容や納期、報酬などの条件を掲載し、受注者がそれを見て作業したいと思ったら受注する形式です。
比較的簡単な作業を多くの受注者に分担して行います。
作業内容はテンプレート化されていて、受注者は作業手順が分かりやすく、スムーズに作業を進めることが可能です。
特別なスキルが必要ない業務も多くあり、学生や主婦、シニアなど幅広く仕事を依頼できます。
一般的にタスク形式では、受注者は発注者と事前に相談しないで作業をし、発注者は納品された成果物を確認し承認します。
タスク形式の仕事の流れ

- 発注者がクラウドソーシングサイトに、依頼内容を掲載。
- 発注者はあらかじめ、クラウドソーシング運営会社に報酬を支払う。
- 受注者が依頼内容にあわせて作業する 。
- 作業が終わったら納品する。
- 発注者は納品されたものを確認し承認する。
- 作業が完了したら、クラウドソーシング運営会社は預かっていた報酬を受注者に支払う。
タスク形式の仕事内容
- アンケート回答
- データ入力
- 体験談募集
- 翻訳(簡単なもの)
- 記事作成(簡単なもの)
タスク形式は、多くの納品物を一度に集めることができるので、単純で数が多い仕事や修正の必要もない作業フォームだけで終わるような仕事に向いています。
また、専門的なスキルを必要としない業務に適しています。
タスク形式の注意点
タスク形式の注意点として、比較的簡単な作業が多いため、報酬が低めに設定されている場合もあります。
労力や作業時間に見合っているかどうか事前に確認する必要があるでしょう。
また、単発な案件が多い傾向があり、継続的に収入を得たい場合向いていない働き方といえます。
タスク作業でも、個人情報や機密情報も扱うことがあり、仕事として責任感を持ち、慎重に作業を行ってください。

タスク形式の仕事は、依頼内容をよく確認し間違いなく作業をすれば、高い確率で承認されます。しかし、継続的な収入は得にくいので、初心者が最初慣れるために作業するのに向いています。
まとめ:クラウドソーシングには3つの依頼形式や仮払い制度がある
この記事では、「クラウドソーシングの3つの依頼形式や注意点」と「仮払い制度」について解説してきました。
クラウドソーシングの依頼形式
- プロジェクト形式
- コンペ形式
- タスク形式
クラウドソーシングには上記のような3つの依頼形式があり、それぞれ違ったやり方や特徴、注意点があります。
また「仮払い」制度があり、きちんと報酬が支払われトラブルを防止する仕組みも整えられています。
「仮払い」制度によって、発注者と受注者双方がクラウドソーシングサイトで、安心して仕事ができるのです。
クラウドソーシングの依頼形式の違いをよく理解すれば、うまく仕事ができるようになるでしょう。
よかったら参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも、この記事がお役にたてればうれしいです。
